老眼を治す手術には、モノビジョンレーシック、CK、老視矯正レーシックと、いくつかの術式がありますが、老眼治療の為のレーシック手術を受けるにはいくつかの条件があります。遠近両用眼内レンズ(マルチフォーカルレンズ)や、カメラインレーは…
【質問】
レーシックで老眼治療ができるようになったと耳にしました。
ですが、友人たちとその話になった時、
「そんなことできるわけがない」 「聞いたことがない」
と否定されてしまいました。
やっぱり友人たちの言うように、老眼を治すことはできないんでしょうか?
【回答】
レーシックで老眼を治療できるかと聞かれたら、できないという答えになります。でも、治す方法がないわけじゃありません。
そう、老眼は治せるんです。
そのための治療法が「CK」と呼ばれる手術です。
老眼、または老視は、年齢とともに目のピントを合わせる機能が低下して、近いところが見えにくくなるという老化現象です。
だったら、ピントを合わせる機能を治せばいい、と思いますよね。
でも、今のところこの機能を治す治療法はないんです。
そこで生み出された新しい治療法がCKです。
CKとは、Conductive Keratoplastyの頭文字を取った略称で
「伝導式角膜形成術」といいます。
レーシックとの大きな違いはレーザーで角膜を削らないことです。角膜の形を変えるだけですからメスも使いません。
安全性の高い治療法で、世界中ですでに10万人以上がCKで老眼治療を行い、中には老眼鏡なしで新聞も読めるようになった人もいるほどです。
CKでは、ラジオ波という高周波を使って、人間の目の角膜にあるコラーゲンでできた組織の一部を収縮させます。そして、角膜の中央部分のカーブを変えることで、近いところが見えるように矯正するんです。
角膜の形を変えることで、角膜自体に老眼鏡の役割や遠近両用レンズのような働きを持たせ、近いところを見えやすくする、というカンジです。
ただ、これは近いところをムリに見えやすくするわけで、言い換えれば人工的に目を近視の状態にするということでもあるんです。
近視の人は遠くが見えにくいですね?
CKで老眼治療をした目も、同じように遠くが見えにくくなります。
もともと人間の目は、遠いところを見るときは角膜の中央部を使い、近いところを見るときは角膜の外側を使います。
そして、CKは角膜の中央部の形を変えて矯正するので、どうしても遠くが見えにくくなるんです。
そのため、CKの手術は片方の目だけに行われることが一般的です。片方の目は手術しないでそのままにしておき、遠くが見えるようにしておきます。そして、もう片方にCK手術をして、近いところを見えるようにするんです。
目を片方ずつ、遠くと近くを見る時にそれぞれ使い分けるんですね。
手術にかかる時間はたったの3分ほどです。痛みもほとんどなく、感染症などのリスクもほとんどありません。
ただし、年齢などいくつかの適応条件に当てはまらないと治療を受けることはできません。また、老眼は進むことがありますので、そのときは追加治療が必要になります。
【CKの適応基準】
◆ 45歳以上であること
◆ 視野がせまくなっていたり、視野が欠けていたりなどの症状がないこと
◆ メガネなどの矯正器具を使わずに、裸眼できちんと見えること
◆ 角膜の中心部の厚みが570μm以下であること
◆ 角膜の中心から6mm付近の厚みが560μm以上であること
◆ 角膜の歪曲率が41.0D~45.0D以内であること
その後、CKよりも新しい老眼治療法として、アキュフォーカスとスープラコアが開発され、注目されています。
アキュフォーカスではカメラインレーと呼ばれる薄いリングを角膜内に挿入します。小さい穴から覗くと、遠くのものがよく見える現象、ピンホール効果を利用した手術法です。
品川近視クリニックでは、このアキュフォーカスとレーシックを組み合わせた、レーシックカメラという手術メニューがあり、これにより、老眼だけでなく、近視、遠視、乱視の治療も可能になります。
増田アイケアクリニックでも同様の施術を行っています。
以前は、角膜厚の調節で老眼治療を行うことは不可とされていましたが、スープラコアは、それを可能にした画期的な術式といえます。遠近両用レンズのような形に角膜を整形することで、遠くも近くもよく見えるようになります。
アキュフォーカスでは片目のみに施術するため、もう片方の目はこれまで通りの見え方となりますが、スープラコアは両眼共に施術します。
夜間、自動車の運転などをする機会の多い人はスープラコアの方が向いているかも知れません。2011年12月28日現在、国内では錦糸眼科でのみスープラコアの手術が可能sです。
アキュフォーカス、スープラコア共に過去に白内障の手術をしている場合でも施術が可能です。